シェフのこだわり
国産フレッシュスイートバジルを通常使用量よりも多く使うことで、バジル感が凝縮されたジェノベーゼです。イタリア産パルミジャーノレッジャーノ、松の実を入れて濃厚に仕上げました。
パスタ以外にパンやピッツア、グラタン、白身魚などのソースなどにも幅広い料理に使うことができます。
ペスト・ジェノベーゼ
「ペスト(pesto)」はすり潰すという意味で、イタリア・リグーリア地方で生まれたソースのことを指し、ニンニク、松の実、オリーブオイル、バジリコの葉、パルミジャーノなどで作ります。
「ペスト・ジェノベーゼ」はジェノヴァ産のバジリコを使ったもので、イタリアの原産地名称保護制度(DOP)に則った呼び方です。ジェノヴァ産のバジリコを使っていれば「ペスト・ジェノベーゼ」。ジェノヴァ産ではないバジリコを使っていれば単なる「ペスト」なのです。このバジリコを使った「ペスト・ジェノベーゼ」が日本では人気となり、いつしかジェノベーゼ=バジルソースという認識が定着してしまいました。ちなみに、イタリアで「ジェノベーゼ」というと、「ジェノベーゼソース」という玉ねぎと牛肉を使った茶色いソースのことを指すのが一般的です。
国産フレッシュスイートバジル
スイートバジルは、シソ科メボウキ属の多年草でイタリア料理に欠かせないハーブの一種。
葉がつやつやとしてやわらかいバジルは胃腸の機能の促進、消化不良や食欲不振の効能があり、腹部の膨満感を解消するのにも有効です。
「ハーブの王様」とも呼ばれるバジルの魅力はさわやかで強い芳香ですが、加熱すると香りがなくなり色も黒ずみます。ジェノベーゼのパスタには基本アツアツのパスタに絡めてバジルに熱が伝わらないうちに完成させます。手早く仕上げるのがバジルの香り・効果・美味しさのポイントです。
イタリアチーズの王様
「パルミジャーノ・レッジャーノ」
パルミジャーノ・レッジャーノはイタリア北部のエミリア・ロマーニャ州を中心とした特定地域にて、原料となる牛乳も同じ限定地域内で搾乳されたものと決められて作られた伝統的なチーズです。
大型チーズで平均30~40kgの太鼓型をしており、熟成期間は最低12か月と法律で決められていますが、市場に多く出回っているのは24~36か月熟成もので、旨み成分であるアミノ酸(チロシン)の結晶である白い粒が現れ、しゃりしゃりとした食感、風味、香りが深まり、おいしさも最高潮になります。