シェフのこだわり
国産牛ひき肉に、イタリア産トマトをたっぷり使用し、酸味のある濃厚で贅沢なボロネーゼソース。
香ばしく焼き上げた仔牛肉の旨みと香りが詰まった「ジュ ド ヴォー」を使うことでコクがあり、深い味わいのパスタソースです。ご家庭のパスタをちょっとリッチに。
ボロネーゼ
ボロネーゼは、エミリア・ロマーニャ州の州都ボローニャ発祥のパスタ料理です。正式名称を「ラグー・アッラ・ボロネーゼ(イタリア語で「ボローニャ風のラグー」)」と言います。ラグーは仏語で「煮込む」指し、肉や野菜、ワインなどを煮込んだ「ボローニャ風煮込み」という意味です。
本場イタリアではボロネーゼは使うパスタが決まっていて、「タリアテッレ」という幅広きしめんタイプの幅4〜8mmロングパスタを使います。イタリアでは元々ボロネーゼをそのまま食べる習慣もあったようですが、海外でボロネーゼスパゲティが広まったことにより、イタリア国内でもパスタと一緒に食べるようになりました。
ジュ・ド・ ヴォー
「フォン・ド・ボー」も仔牛の出汁ですが、「ジュ・ド・ ヴォー」のと違いは何でしょうか。
「ジュ(jus)」は、ジュース(汁)を指す言葉で肉や野菜などの食材から出た水分のことを「ジュ」と呼び、そこから派生して、ソースに使う食材からに出したものも「ジュ」と呼ぶようになりました。「ジュ」はそれ自体を煮詰めたり、「デグラッセ(お肉などを焼いたフライパンに液体を入れて、フライパンに付いた旨味を液体に溶かし込むこと)」したりして、ソースとして仕上げます。「ジュ」は短時間で煮出すことで、食材本来の香りと味がストレートに出ます。
それぞれの使い分けがソースの文化フランスならではのこだわりです。
ナツメグ
ナツメグは、インドネシアのモルッカ諸島原産の果実「ニクズク」の種子、またはそれを挽いて粉末にしたスパイスです。シナモン、コショウ、クローブと並んで、世界4大スパイスともいわれています。ほんのりとした甘みとエキゾチックでスパイシーな風味を持つナツメグには、肉料理の臭み消しや野菜の旨みを引き出す役割があり、ハンバーグやミートローフ、ホワイトソースやチーズ等の乳製品にも使用されるスパイスです。
ボロネーゼにも絶妙の割合で入れているのでナツメグの香りを感じながらお楽しみください。